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トイレットペーパー

森林保全

  • 古紙100% トイレットペーパーは使用後に再生利用できないものなので、他の紙製品以上に古紙利用が最優先です。森を守るためには、ピュアパルプの消費量そのものを減らすことが大切です。 日本で生産・消費されるトイレットペーパーは、もともと古紙100%でつくられた製品が大半を占めており、1988年頃までシェアは80%を超えていました。ところが、木材から直接得られたパルプ(以下、単に「パルプ」という)100%でつくられた製品のシェアが徐々に拡大し、古紙製品のシェアが94年以降は70%を切り、現在は65%程度になっています。(なお、パルプと古紙を混合してつくられた製品はごく少量しか出回っていません。)
    古紙を再利用することは、ごみを減量化し、焼却や埋立てなどの廃棄物処理による環境負荷を低減することができ、資源の有効利用につながります。また、パルプの需要は今後世界的に高まることが予想されていますが、植林などを進めてもパルプの供給には限りがあります。森林資源への過度な需要圧力を緩和するためにも、資源としての古紙の役割はますます重要になっています。
    肌触りや柔らかさなどの品質面から見ても、日本の古紙製品は世界的に極めて質が高いと言われており、トイレットペーパーとして使う限り十分な品質をもっています。更に、古紙製品の方がパルプ製品よりも一般的に安価であり、経済的なメリットもあります。
  • 古紙でない場合、FSC認証マークがついている、もしくは、パルプ原材料が持続可能な経営がなされている森林から調達されている。 世界では、現在でも違法な森林伐採が続き生物多様性を損ね地域住民の生存権や人権を脅かしている地域があります。森林は、適切に管理することによって、いつまでも使い続けることのできる持続可能な資源です。将来世代の需要を損なわずに、現在世代の需要を満たし、持続可能な森林管理を目指すため、森林資源の認証制度があります。その代表的なものとしてFSC認証があります。 森林認証は、「持続可能な森林経営」が適正に行われていることを第三者機関が評価し、認証する制度です。トイレットペーパーを作るための原材料としてパルプを用いる場合、環境と社会に配慮した原材料であることを確認する指標として森林認証制度が活用されています。
    将来の世代の権利や需要を損なわず、現在の世代の権利や需要を満たし、持続可能な森林管理を目指すため、森林資源の認証制度があります。代表的なものがFSC認証と呼ばれるものです。
    ただ、トイレットペーパーに関しては、その他の紙製品とは異なり使用後に再生利用ができません。その観点から森林資源の持続可能性を考えるなら、認証取得のパルプを使用したトイレットペーパーよりも、古紙利用を最優先すべきだと言えます。

資源の有効活用

  • シングル巻 使用時に引き出すペーパーの長さは、シングル巻、ダブル巻に関わらず個人の習慣でほぼ決まっているため、1回あたりの紙の使用量はシングル巻の方が2~3割程度少なくすみます。資源の節約になるとともに下水処理の負荷も小さくなります。
    トイレットロールには、「1枚だけを巻いたシングル巻」と「2枚重ねにして巻いたダブル巻」があります。業務用ではシングル巻の利用が広がり、地区によってばらつきはありますが、そのシェアは3割程度まで増加しています。
    使用時に引き出すペーパーの長さは、一般にシングル巻、ダブル巻に関わらず個人の習慣でほぼ決まっているため、1回あたりの紙の使用量はシングル巻の方が2~3割程度少なく(※)資源の節約になるとともに下水負荷も小さくなります。結果的に環境への負荷を減らすことができるシングル巻を使用することが望ましいと考えられます。また経済的にもメリットがあります。
    消費者は、「ダブル=ソフト」、「シングル=ハード」という従来のイメージを持ち続けている傾向がありますが、現在は「ソフトシングル」が主流であり肌触りなどの品質は、大きく改善されています。
    ※全国家庭用薄紙工業組合連合会の調査(1985年)
  • 芯なしタイプ トイレットペーパーの芯に使われる紙管は1本あたりおよそ5gですが、全国で年間約3万トンが消費されています。そのほとんどはリサイクルされずに捨てられています。トイレットペーパーホルダーの軸の太さに応じた芯なし製品もあります。 トイレットペーパーの形状は、芯があるタイプと芯がないタイプに大別されます。また、一般的に芯なしタイプといわれる製品には、コア部分の形状によって「ペンシル型」「波型」「フラット型」の3種類があります。芯なしタイプは業務用として利用が増加しています。家庭用は生協などでの取り扱いが進んでいますが、一般小売店での取り扱いはまだ少ない状況です。
    トイレットペーパーの芯に使われる紙管は1本あたりおよそ5gで、全国で年間約3万トンが消費されていますが、そのほとんどはリサイクルされずに捨てられているのが現状です。芯の部分の資源節約とごみの削減を進めるためには、芯なしタイプの利用を推進することが有効と考えられます。
    また、芯ありタイプは通常ひと巻60mですが、芯なしタイプは固く巻くために見た目の大きさは同じであっても、一巻130m前後の製品が多く(製品によって100m~180m)、同量で比較するとコンパクトに納まります。例えば、芯ありタイプで12ロールのところを芯なしタイプでは同量が6ロールに納まることになるので、販売にかかる包装が削減でき、製品の輸送にかかる環境負荷を減らすことにもなります。一巻あたりが長いと、使用者にとってはロールを取り替える手間やコストを減らすことができるというメリットもあります。
  • ロール幅が狭い(目安は105mm) 欧州などでは100mm幅のロールが一般的に使用されており、日本でも最近は業務用や生協などで、幅100~110mmの商品が取り扱われるようになっています。尚、一般に販売されている商品の多くはJIS規格で定められたトイレットロール幅の114mmです。 欧州などでは100mm幅のロールが一般的に使用されており、日本でも最近は業務用や生協などで、幅100~110mmの商品が取り扱われるようになっています。尚、一般に販売されている商品の多くはJIS規格で定められたトイレットロール幅の114mmとなっています。
    幅100~110mm(購入の目安は幅105mm)でロールホルダーが対応していれば、省資源の観点から使用上支障がない範囲でロール幅が狭い商品を使用することが望ましいと考えられます。

環境負荷

  • 白すぎない 日本では、「消費者の好み」という不確かな理由で欧州などより白色度が高い製品が製造・販売されています。製品に過度な白色度を求めると、より多くの漂白剤や脱墨剤(古紙の場合)などの化学物質を使用することになります)
    古紙製品の白色度は、原料古紙の質によって60~80%程度までばらつきがあります。(一般的な古紙100%製品の白色度は70~80%、パルプ製品の白色度は80~86%程度と言われています)白色度の低い中低級古紙を多く配合した場合、出来上がる製品の白色度も当然低くなります。古紙の利用を拡大していくためには白色度の低い中低級古紙なども利用していく必要があります。
    欧州などでは白色度が50~60%台の商品が一般に見られますが、日本では消費者が白い商品を好む傾向があるため、白色度が75%前後の製品が製造・販売されています。製品に過度な白色度を求めると、牛乳パックなどの白色度が高く印刷が少ない古紙に原料が限られてしまいます。また、より多くの漂白剤を使用しなければなりません。
    用途の性格上、トイレットペーパーには本来過度な白色度は不必要であり、消費者が過度な白色度を求めなくなれば、脱墨剤や漂白剤の使用削減、中低級古紙の利用促進、エネルギーの削減、歩留まりの向上などに貢献し、ひいては生産コストの削減にもつながります。
  • 着色・着香・印刷がない 着色や着香、柄などの印刷がある製品も、それらがないものに比べて生産に必要なエネルギーが増えるために環境負荷が大きくなります。さらに、化学物質によるアレルギーが起こる場合もあります。
    着色・着香・印刷の製品は、製造工程における環境負荷が、それを行わないものと比較して大きいとされているため、可能な限り使用しないことが望まれます。着色・着香・印刷が古紙製品の使用量を拡大する手段として行われる場合であっても最低限に留めることが望まれます。

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