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スニーカー

労働者の人権に配慮している

  • 適切な労働環境によって作られたことが保証されている 私たちの良く知っている靴メーカーは、海外に生産を委託している場合がほとんどです。生産現場が労働者に配慮した労働環境となっているか、労働者が子どもではなく適切な年齢であるかなど、メーカーが保証しているものを選ぶ必要があります。  2013年5月16日、カンボジア南部コンポンスプー州の製靴工場「ウィングスターシューズ」の天井が突然崩落し、少なくとも2人が死亡し、11人がけがをしました。工場は台湾企業が所有し、日本のスポーツ用品大手が製造を委託していました。その企業は「事故調査について現地の関係各位と協力して行っている」との声明を発表しましたが、メーカーが委託先の労働環境を把握していれば、このような事故は防ぐことができたかもしれません。
     ILO(国際労働機関)によれば、2012年時点の児童労働者数(5歳〜7歳)は、1億6800万人と推計されており、児童労働者の50%以上が、このような現場で危険労働に従事していると言われています。特にスニーカーのような細かい手作業を必要とする現場では子どもが多く働かされています。
     1997年には、世界的に有名なスポーツメーカーであるNIKEの委託先だった東南アジアの工場で児童労働や強制労働が発覚し、世界的な不買運動が起こりました。NIKEはサッカーボールでも児童労働が指摘されましたが、その背景には子どもの小さな手が裁縫に向いているという理由がありました。
     2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」で、「2025年までに全ての児童労働をなくす」ことが盛り込まれました。しかし依然として世界の子どもの9人に1人が労働を余儀なくされているといいます。
  • 労働者には対等な賃金が支払われていることが保証されている 現在日本で売られているファッション製品の90パーセント以上が海外で製造された製品です。ファストファッション業界などは、生産地で労働者を低賃金で働かせることで、安い製品を大量に作ることを可能にしています。 消費者が安さを求めれば求めるほど、靴メーカーが日本で価格競争を勝ち抜き利益をあげるために、スニーカーを可能な限り安く製造しようとします。メーカーは経費の削減を生産地の人件費の削減に転化する傾向があります。そのため、生産地で対等な賃金が支払われない状態が作られてしまうのです。結果として家計が苦しめられ、子どもが働かなくては食べてはいけないという悪循環を生み出しています。生産者や労働者が正当な対価を得るためには、私たち消費者にもフェアな消費が求められています。

原材料が環境や人に配慮している

  • 環境に負荷をかけない革を使用している 靴に使われる革は、生産時の排水やなめし工程で出される汚染、大量の水利用など環境へ与える負荷が極めて大きいです。 スニーカーの原材料は大きく分けて、天然皮革・天然繊維・人工皮革・化学繊維・合成樹脂の5つです。その内、天然皮革というのは、いわゆる「レザー」と言われているもので、スニーカーにも使われています。
     革製品を使用することによる問題は二つあります。第一に、皮なめし工場の排水による環境問題です。汚染の原因となるのは皮なめし用の化学薬品で、なめし工程でクロムやホルムアルデヒドなどの多様の有害な化学物質を使用しているとの報告があります。化学薬品を用いたなめしは、安価に大量の製品を安定した品質でなめすことができるといったメリットはありますが、クロムは焼却すると六価クロムになり、極めて強い毒性を持ちます。このような労働現場は、バングラディシュなどの発展途上国に多く見られ、しっかりとした安全な装備をせずに18歳未満の子どもなどが極めて安い賃金で働かされています。(*1)
     第二に、レザーの生産のためには、大量の水が使われています。Water footprint networkによると、牛革1kgを作るために使われる水は、17,093リットルと言われており、その3%は、製品製造によって排出された汚染物質を基準値以下にするために必要とされる水です。(*2)
     環境や人に配慮した皮革製品を使うために、フェアトレードのものや認証がついているものを選びましょう。(*3)

    (*1)ヒューマンライツウォッチ.
    https://www.hrw.org/report/2012/10/08/toxic-tanneries/health-repercussions-bangladeshs-hazaribagh-leather
    (*2)アニマルライツセンター.
    http://www.arcj.org
    (*3)日本皮革技術協会エコラベル基準値・運用システム策定委員会.「革・革製品に対する環境ラベルの現状」.
    http://www.hikaku-kyo.org/htdoc/wdlabel-1.html
  • オーガニックコットンを使用している オーガニックコットンは、作っている人の健康や、地域の環境に配慮したコットンです。オーガニックとは有機栽培の意味で、化学的な農薬や肥料を使わない、遺伝子組み換え技術を利用しない、環境に配慮した農業を目指し、土壌の持つ力を生かして栽培する農法で、オーガニックコットンは、原則、製造全工程を通じて農場、種、肥料・農薬等の国際審査・認証を受け国際有機基準を守って生産されたものをさします。 オーガニックコットンは、3年以上農薬や化学肥料を使わない畑で栽培されることが必要で、化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な食物連鎖をめざします。また、労働者の雇用条件・労働環境についても基準が設けられています。アパレルにおけるオーガニックとは、有機農法で育てられた繊維を指すケース、またはその有機的な状態を保ったまま加工した製品を指すケースがあります。オーガニックは化学的な農薬・肥料を使わない、遺伝子組み換え技術を使用しないことを、サプライチェーン全体に求めています。GOTS認証は加工工程の化学薬品(染料など)使用制限、水処理方針、「児童労働禁止」など労働基準を設定しており、OCS認証はトレーサビリティ(生産履歴の追跡)の証明重視で、カラフルでデザイン性の求められるものにも対応しています。
    オーガニックコットンの基準は満たせないが、水と農薬の使用を減らし、農家のコスト削減を目指しているベターコットンイニシアチブのように比較的多くの企業が採用しやすい認証もあり、従来のコットンに比較すると「より良い」というものもあります。

    (参考)
    日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
    http://www.jona-japan.org/qa/
    日本オーガニックコットン協会
    http://www.joca.gr.jp/about_oc/aboutoc_01.html
  • リサイクルされた素材を使っている 廃棄物を製品の原材料として再利用する「マテリアル・リサイクル」は、環境への負荷が少ないものとして注目されています。 環境に過度な負荷をかけない方法として、廃棄物等を再資源化するリサイクルがあります。ペットボトルからできる布や、バナナの葉っぱからできる繊維などがあります。また羽毛を再生した商品なども開発されています。
    廃品や資源の再利用、再生のすべてを含むリサイクルの中でも、廃棄物を製品の原材料として再利用する「マテリアル・リサイクル」は、環境への負荷が比較的少ないものとして注目されています。原材料生産のための新たな資源の投入量、廃棄物の排出量やエネルギー消費量が少なくなる可能性があります。しかし、「リサイクル」と言っても時に過度なエネルギー消費が必要なこともあり、環境により大きなダメージを与える可能性があります。どのようなリサイクルのされ方をしているかを調べることが必要です。また、そもそも買う時に必要があるかを考えることが最も重要だと言えます。
  • 修理を受け付けている 靴の表面・内側が剥がれたり、靴の底が外れてしまったりしたために買い替える人も多いのではないでしょうかが、メーカーが修理(リペア)を受け付けているケースがあります。 全日本履物団体協議会によると、2016年に日本が生産・輸入した履物(サンダル等含む)は約6.9億足(http://www.jsma.sakura.ne.jp/hakimono2018.pdf)。毎年一人6足を購入している計算になります。仮に購入する分だけ廃棄もしていると考えると、毎年6億足が捨てられ、ゴミになっていることになります。お気に入りの一足を大切に使うようにすることが、エシカルな靴選びの第一原則です。靴の表面・内側が剥がれたり、靴の底が外れてしまった場合は、すぐに捨てずにメーカーや街中での修理のお店で修理しましょう。

認証マークがついている

  • 国際フェアトレード認証ラベルが付いている 国際フェアトレード認証ラベルが付いているの画像
    Fairtrade Internationalによって認証されるフェアトレードラベルです。 認証の基準は、「生産地域」「生産者」「トレーダー」のそれぞれが守るべき基準と、生産品毎に定められた基準で構成されており、生産者への経済的な配慮を示す「経済的基準」、生産者の労働環境や人権を守る「社会的基準」、環境への配慮を示す「環境的基準」に分けることができます。 日本は食料の60%、衣服の96%を輸入に頼っています。しかし私たちの食べているもの、着ている服が、途上国で劣悪な労働環境や、児童労働、あるいは環境を破壊して作られているケースが多々あります。フェアトレードは、児童労働をなくし、生産者の健康や生命を守り、環境破壊を防ぐためのシステムです。また、生産者に正当な賃金を払い、継続的な取引をしていくことで、経済的自立を促すことにもつながります。日本の消費者が安さのみを追い求めると、そのしわ寄せは結果的に立場の弱い生産者に行ってしまいます。フェアトレード製品を購入することで、途上国に行かなくても、国際協力に貢献することができるのです。

    国際フェアトレード認証ラベルの説明はこちら
    http://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_license.php
  • FSC認証マークが付いている FSC認証マークが付いているの画像
    FSCは、持続可能な森林経営に対する認証機関です。法律の遵守、労働者や先住民の権利、環境への影響、管理・モニタリング・評価などからなる10原則を満たした森林管理(FM)認証と、生産・加工・流通過程の管理(CoC)認証で保証することで、経済的・環境的・社会的に持続可能な森林管理の実現をめざしています。FSC認証は靴底のゴムに使われることがあります。  FSC(森林認証協議会)(*1)は、1980年代に熱帯林の皆伐による荒廃に危機感を抱き、各地で伐採反対の直接行動や熱帯材の不買運動を起こしてきた欧米の環境保護団体が、後向きの抵抗活動だけでは変わらないと、一般消費者の市場を通した適切な選択を可能にするために立ち上げられました。
     FSCの森林認証審査は大変で、海外から審査員が訪れてのフィールド調査、所有者への聞き取り、レポート作成など手続きが煩雑かつ厳格です。一方、業界主導の認証であるPEFCやSGECは審査が緩く、持続可能な森林認証としては物足りない内容となっています。スニーカーの靴底に使う天然ゴム林にもFSC認証されたものがあります。
    (*1)https://jp.fsc.org/jp-jp

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