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環境

  • リサイクルされた素材を使用している 廃棄物を製品の原材料として再利用する「マテリアル・リサイクル」は、環境への負荷が少ないものとして注目されています。 環境に過度な負荷をかけない方法として、廃棄物等を再資源化するリサイクルがあります。ペットボトルからできる布や、バナナの葉っぱからできる繊維などがあります。また羽毛を再生した商品なども開発されています。
    廃品や資源の再利用、再生のすべてを含むリサイクルの中でも、廃棄物を製品の原材料として再利用する「マテリアル・リサイクル」は、環境への負荷が比較的少ないものとして注目されています。原材料生産のための新たな資源の投入量、廃棄物の排出量やエネルギー消費量が少なくなる可能性があります。しかし、「リサイクル」と言っても時に過度なエネルギー消費が必要なこともあり、環境により大きなダメージを与える可能性があります。どのようなリサイクルのされ方をしているかを調べることが必要です。また、そもそも買う時に必要があるかを考えることが最も重要だと言えます。
  • 植物性タンニンなめしを使用している 靴に使われる革は、生産時の排水やなめし工程で出される汚染、大量の水利用など環境へ与える負荷が極めて大きいです。
    皮のなめしにはクロムなめしでなく、植物タンニンを使用することで環境負荷を低減します。
    石油系のクロムなめしは時には毒性の高い六価クロム六価クロムが検出されることがあります。六価クロムは発ガン性物質で、土壌汚染対策法で定められた特定有害物質です。
    塩基性硫酸クロムによるなめしでなく、ミモザアカシアなどから抽出される天然成分の植物タンニンを使用することで、安全性を高め環境負荷を低減します。
  • 修理が可能である 靴の表面・内側が剥がれたり、靴の底が外れてしまったりしたために買い替える人も多いのではないでしょうかが、メーカーが修理(リペア)を受け付けているケースがあります。 全日本履物団体協議会によると、2016年に日本が生産・輸入した履物(サンダル等含む)は約6.9億足(http://www.jsma.sakura.ne.jp/hakimono2018.pdf)。毎年一人6足を購入している計算になります。仮に購入する分だけ廃棄もしていると考えると、毎年6億足が捨てられ、ゴミになっていることになります。お気に入りの一足を大切に使うようにすることが、エシカルな靴選びの第一原則です。靴の表面・内側が剥がれたり、靴の底が外れてしまった場合は、すぐに捨てずにメーカーや街中での修理のお店で修理しましょう。
  • 有機栽培の原材料を使用している 化学肥料や農薬を大量に使われると、働く人たちに大きな健康被害をもたらします。また、土壌、水汚染、生態系の破壊につながります。生産地の人々に配慮し、生物多様性を保全するような農法で作られているかが重要です。 オーガニックコットンは、作っている人の健康や、地域の環境に配慮したコットンです。オーガニックとは有機栽培の意味で、化学的な農薬や肥料を使わない、遺伝子組み換え技術を利用しない、環境に配慮した農業を目指し、土壌の持つ力を生かして栽培する農法で、オーガニックコットンは、原則、製造全工程を通じて農場、種、肥料・農薬等の国際審査・認証を受け国際有機基準を守って生産されたものをさします。

    オーガニックコットンは、3年以上農薬や化学肥料を使わない畑で栽培されることが必要で、化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な食物連鎖をめざします。また、労働者の雇用条件・労働環境についても基準が設けられています。アパレルにおけるオーガニックとは、有機農法で育てられた繊維を指すケース、またはその有機的な状態を保ったまま加工した製品を指すケースがあります。オーガニックは化学的な農薬・肥料を使わない、遺伝子組み換え技術を使用しないことを、サプライチェーン全体に求めています。GOTS認証は加工工程の化学薬品(染料など)使用制限、水処理方針、「児童労働禁止」など労働基準を設定しており、OCS認証はトレーサビリティ(生産履歴の追跡)の証明重視で、カラフルでデザイン性の求められるものにも対応しています。
    オーガニックコットンの基準は満たせないが、水と農薬の使用を減らし、農家のコスト削減を目指しているベターコットンイニシアチブのように比較的多くの企業が採用しやすい認証もあり、従来のコットンに比較すると「より良い」というものもあります。

    (参考)
    日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
    http://www.jona-japan.org/qa/
    日本オーガニックコットン協会
    http://www.joca.gr.jp/about_oc/aboutoc_01.html

人権

  • 生産者の労働環境に配慮されている 海外に生産を委託している場合は特に、生産現場が労働者に配慮した労働環境となっているか、労働者が子どもではなく適切な年齢であるかなど、メーカーが保証している(または国際フェアトレード認証ラベルが付いている)ものを選ぶ必要があります。 ★私たちの良く知っている靴メーカーは、海外に生産を委託している場合がほとんどです。生産現場が労働者に配慮した労働環境となっているか、労働者が子どもではなく適切な年齢であるかなど、メーカーが保証しているものを選ぶ必要があります。
    現在日本で売られているファッション製品の90パーセント以上が海外で製造された製品です。ファストファッション業界などは、生産地で労働者を低賃金で働かせることで、安い製品を大量に作ることを可能にしています。
  • 有機栽培の原材料を使用している 化学肥料や農薬を大量に使われると、働く人たちに大きな健康被害をもたらします。また、土壌、水汚染、生態系の破壊につながります。生産地の人々に配慮し、生物多様性を保全するような農法で作られているかが重要です。 オーガニックコットンは、作っている人の健康や、地域の環境に配慮したコットンです。オーガニックとは有機栽培の意味で、化学的な農薬や肥料を使わない、遺伝子組み換え技術を利用しない、環境に配慮した農業を目指し、土壌の持つ力を生かして栽培する農法で、オーガニックコットンは、原則、製造全工程を通じて農場、種、肥料・農薬等の国際審査・認証を受け国際有機基準を守って生産されたものをさします。

    オーガニックコットンは、3年以上農薬や化学肥料を使わない畑で栽培されることが必要で、化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な食物連鎖をめざします。また、労働者の雇用条件・労働環境についても基準が設けられています。アパレルにおけるオーガニックとは、有機農法で育てられた繊維を指すケース、またはその有機的な状態を保ったまま加工した製品を指すケースがあります。オーガニックは化学的な農薬・肥料を使わない、遺伝子組み換え技術を使用しないことを、サプライチェーン全体に求めています。GOTS認証は加工工程の化学薬品(染料など)使用制限、水処理方針、「児童労働禁止」など労働基準を設定しており、OCS認証はトレーサビリティ(生産履歴の追跡)の証明重視で、カラフルでデザイン性の求められるものにも対応しています。
    オーガニックコットンの基準は満たせないが、水と農薬の使用を減らし、農家のコスト削減を目指しているベターコットンイニシアチブのように比較的多くの企業が採用しやすい認証もあり、従来のコットンに比較すると「より良い」というものもあります。

    (参考)
    日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
    http://www.jona-japan.org/qa/
    日本オーガニックコットン協会
    http://www.joca.gr.jp/about_oc/aboutoc_01.html
  • 児童労働・奴隷労働でつくられていない 子どもを搾取する労働や、経済的弱者が過酷な労働や長時間労働など、悪質な労働環境のもとで働かされていないものを選ぶことが大事です。 特にスニーカーのような細かい手作業を必要とする現場では子どもが多く働かされています。
    1997年には、世界的に有名なスポーツメーカーであるNIKEの委託先だった東南アジアの工場で児童労働や強制労働が発覚し、世界的な不買運動が起こりました。NIKEはサッカーボールでも児童労働が指摘されましたが、その背景には子どもの小さな手が裁縫に向いているという理由がありました。

動物

  • 動物性の原材料を使用していない 牛肉、豚肉、鶏肉、卵、乳などの畜産物には膨大な環境汚染や温室効果ガスの排出が伴います。動物性原材料を避けることでこれらに加担せずに済みます。また、畜産物の消費はより多くの動物の苦しみと犠牲につながります。 革製品を使用することによる問題は二つあります。第一に、皮なめし工場の排水による環境問題です。汚染の原因となるのは皮なめし用の化学薬品で、なめし工程でクロムやホルムアルデヒド
    などの多様の有害な化学物質を使用しているとの報告があります。化学薬品を用いたなめしは、安価に大量の製品を安定した品質でなめすことができるといったメリットはありますが、クロムは焼却すると六価クロムになり、極めて強い毒性を持ちます。このような労働現場は、バングラディシュなどの発展途上国に多く見られ、しっかりとした安全な装備をせずに18歳未満の子どもなどが極めて安い賃金で働かされています。(*1)
     第二に、レザーの生産のためには、大量の水が使われています。Water footprint networkによると、牛革1kgを作るために使われる水は、17,093リットルと言われており、その3%は、製品製造によって排出された汚染物質を基準値以下にするために必要とされる水です。(*2)
     環境や人に配慮した皮革製品を使うために、フェアトレードのものや認証がついているものを選びましょう。(*3)

    (*1)ヒューマンライツウォッチ.
    https://www.hrw.org/report/2012/10/08/toxic-tanneries/health-repercussions-bangladeshs-hazaribagh-leather
    (*2)アニマルライツセンター.
    http://www.arcj.org
    (*3)日本皮革技術協会エコラベル基準値・運用システム策定委員会.「革・革製品に対する環境ラベルの現状」.
    http://www.hikaku-kyo.org/htdoc/wdlabel-1.html
  • 植物性の原材料を使用している FSC認証は、持続可能な森林経営に対する認証機関です。法律の遵守、労働者や先住民の権利、環境への影響、管理・モニタリング・評価などからなる10原則を満たした森林管理(FM)認証と、生産・加工・流通過程の管理(CoC)認証で保証することで、経済的・環境的・社会的に持続可能な森林管理の実現をめざしています。FSC認証は靴底のゴムに使われることがあります。 FSCの森林認証審査は大変で、海外から審査員が訪れてのフィールド調査、所有者への聞き取り、レポート作成など手続きが煩雑かつ厳格です。一方、業界主導の認証であるPEFCやSGECは審査が緩く、持続可能な森林認証としては物足りない内容となっています。スニーカーの靴底に使う天然ゴム林にもFSC認証されたものがあります。
    (*1)https://jp.fsc.org/jp-jp
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