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環境

  • 有機栽培の原材料を使用している 化学肥料や農薬を大量に使われると、働く人たちに大きな健康被害をもたらします。また、土壌、水汚染、生態系の破壊につながります。生産地の人々に配慮し、生物多様性を保全するような農法で作られているかが重要です。 コットンは、農薬使用量が多く、WHOから多くの健康被害が報告されています。また、土壌汚染を引き起こし、微生物の消滅などにより作物を育てる土壌の力が弱まったり、河川が汚染されたり、生態系に影響を与えたりします。水を大量に使うために世界第4位の面積だった広大な湖アラル海はほぼ消滅した主原因となりした(*1)。また、多くの綿花は遺伝子組み換えで作られています。遺伝子組み換え作物とは、生物の「種」の壁を越えて、微生物など他の生物から取り出した遺伝子を植物に組み込んだ作物ですが、人体や環境への影響はまだわかっておりませんし、企業が種を独占しようとして小規模な伝統的な農家の暮らしを奪ったりするケースが報告されています。

     オーガニックコットンは、3年以上農薬や化学肥料を使わない畑で栽培されることが必要で、化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な生態系をめざします。また、労働者の雇用条件・労働環境についても基準が設けられています。アパレルにおけるオーガニックとは、有機農法で育てられた繊維を指すケース、またはその有機的な状態を保ったまま加工した製品を指すケースがあります。オーガニックは化学的な農薬・肥料を使わない、遺伝子組み換え技術を使用しないことを、サプライチェーン全体に求めています。GOTS認証は加工工程の化学薬品(染料など)使用制限、水処理方針、「児童労働禁止」など労働基準を設定しており、OCS認証はトレーサビリティ(生産履歴の追跡)の証明重視で、カラフルでデザイン性の求められるものにも対応しています。

     オーガニックコットンの基準は満たせないが、水と農薬の使用を減らし、農家のコスト削減を目指しているベターコットンイニシアチブのように比較的多くの企業が採用しやすい認証もあり、従来のコットンに比較すると「より良い」というものもあります。
  • リサイクルされた素材を使用している 廃棄物を製品の原材料として再利用する「マテリアル・リサイクル」は、環境への負荷が少ないものとして注目されています。  環境に過度な負荷をかけない方法として、廃棄物等を再資源化するリサイクルがあります。ペットボトルからできる布や、バナナの葉っぱからできる繊維などがあります。また羽毛を再生した商品なども開発されています。
    廃品や資源の再利用、再生のすべてを含むリサイクルの中でも、廃棄物を製品の原材料として再利用する「マテリアル・リサイクル」は、環境への負荷が比較的少ないものとして注目されています。原材料生産のための新たな資源の投入量、廃棄物の排出量やエネルギー消費量が少なくなる可能性があります。しかし、「リサイクル」と言っても時に過度なエネルギー消費が必要なこともあり、環境により大きなダメージを与える可能性があります。どのようなリサイクルのされ方をしているかを調べることが必要です。また、そもそも買う時に、このアウターは必要があるかを考えることが最も重要だと言えます。

人権

  • 生産者の労働環境に配慮されている 海外に生産を委託している場合は特に、生産現場が労働者に配慮した労働環境となっているか、労働者が子どもではなく適切な年齢であるかなど、メーカーが保証している(または国際フェアトレード認証ラベルが付いている)ものを選ぶ必要があります。 2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカ近郊で、5つの縫製工場が入居していたラナ・プラザビルが倒壊し、1100名以上の労働者が死亡し1500名以上が負傷する事故が起こりました。前日に亀裂が入り、1階のショッピングセンターなどは退避しましたが、オーナーが働くことを強要し工場は稼働していたのです。この事故をきっかけに、バングラデシュの縫製産業の搾取労働に注目が集まりました。

    劣悪な環境での労働、最低賃金以下の低報酬、長時間労働、いじめ、体罰、お粗末な防災設備など労働搾取の実態が明らかになりました。

     2013年6月5日付の米国ブルームバーグ社の記事「Ninety Cents Buys Safety on $22 Jeans in Bangladesh」によると、ジーンズの価格約2200円中、バングラデシュの工場で安全にかけられる値段は約90円ほどだということです。約2,200円のジーンズの生産コストのうち、原材料612円、縫製工場116円、卸業者・輸送433円、流通・小売・税金1,050円、縫製工場にかかる116円中工場の利益は26円。残された90円が、管理者給料、不動産、労働者賃金、安全管理、諸経費等の工場の経常支出ですが、輸入企業からの圧力がかかり、この90円すら確保できない場合があります。真っ先に削られるのが「労働者の安全と賃金」なのです。
  • 児童労働・奴隷労働でつくられていない 子どもを搾取する労働や、経済的弱者が過酷な労働や長時間労働など、悪質な労働環境のもとで働かされていないものを選ぶことが大事です。

動物

  • 動物性の原材料を使用していない 牛肉、豚肉、鶏肉、卵、乳などの畜産物には膨大な環境汚染や温室効果ガスの排出が伴います。動物性原材料を避けることでこれらに加担せずに済みます。また、畜産物の消費はより多くの動物の苦しみと犠牲につながります。
  • 動物に配慮したフェザー・ダウン、またはそれに代わる素材を使用している フェザー・ダウンの多くは、主にガチョウやアヒルなどの水鳥の体から、マシーンプラッキング(鳥の死骸から機械でむしり取る)、ハンドプラッキング(鳥の死骸から手でむしり取る)、ライブハンドプラッキング(生きた鳥から手でむしり取る)という方法で採取します。アニマルライツ、アニマルウェルフェアに配慮したものを選びましょう。  一般的に水鳥から採取される「ダウン」と「フェザー」ですが、多くは寝具やクッション、衣料などに使われています。ダウンとフェザーの最大の産地(輸出国)は中国とハンガリーです。
     マシーンプラッキングは、鳥の死骸から機械でむしり取る方法で、肉や卵、フォアグラをとるため、まず水鳥の卵を温度管理された孵化機で大量に孵化させます。食肉用の水鳥は生後1~3ヵ月くらい、フォアグラ用では4ヶ月足らず、採卵用の鳥はおよそ数年で、殺されるために屠殺場兼プラッキングの工場へ運ばれます。工場に運ばれた鳥たちは、フックに足を掛けて逆さに吊るされ、首の動脈を切られて血を抜かれ殺された後、ベルトコンベアーでプラッキングマシーンという機械に運ばれます。これは洗濯機のようなもので、回転するドラムに直径3cm長さ15cm位のゴムがたくさんついており、それで羽毛と羽根をむしり取ります。マシーンプラッキングは機械作業なので、羽毛と羽根に血や翼羽根等不必要なものが混じります。この血のついた羽毛と羽根の山は、洗浄工場へ運ばれ、粉塵を除去し、洗浄、殺菌、選別を行います。羽毛と羽根を抜かれた鳥の身体は、食用/飼料用として出荷されます。実は、ダウン/フェザーの多くは、鳥肉やフォアグラ、卵などの生産業の副産物なのです。そして、こうした産業そのものがほとんどの場合、過密で監禁的な大量飼育を行なっています。ダウン・フェザーは虐待的飼育の副産物といえます。
     ライブハンドプラッキングは、生きた鳥から手でむしり取る方法で、生後12~14週間で1回目のプラッキングが行われます。これは、作業員が一羽一羽の鳥を押さえこみ、無理やり胸から腹にかけての羽毛をむしり取るというものです。この後、屠殺工場に運ばれるまでのおよそ4~5年の間、約6週間おきにこのハンドプラッキング作業が繰り返されます。羽毛を生産できなくなった鳥は、屠殺工場に運ばれ、フックに足を掛けて逆さに吊るされ、首の動脈を切られ血を抜かれて、プラッキングで最後の羽毛と羽根をむしられた後、ベルトコンベアーに乗せられ解体されていきます。その後、食用もしくは飼料用として出荷されます。
     ライブハンドプラッキングは手で行うといっても、商品であるダウンを傷つけないようにするためのもので、鳥の苦痛を配慮したものではまったくありません。生きた鳥を仰向けにして首と足を押さえつけ、胸から腹にかけてのやわらかい羽毛を強引にむしり取るのですから、その際に鳥たちは「キーキー、ギャーギャー」と悲痛な叫び声をあげます。骨折や窒息をする鳥もあります。乱暴に羽毛をむしるために、鳥たちは皮膚が裂けるほどの傷を負い血を流すことがありますが、その治療法は無麻酔のまま太い針で縫いつけるといったひどく残酷な方法で、とても治療とはいえません。作業員の手から離れた鳥たちは、一目散に逃げ出すか、ピクピクと痙攣しうずくまっています。胸元の羽毛をむしり取られた鳥たちは見るからに痛々しく、水の冷たさや寒さから身を守ることもできないでしょう。この方法の残酷さが問題視されるにつれ、業界は、ダウン/フェザーの90%以上は食用の水鳥などの死骸から取ったものであると主張していますが、50〜80%が、より儲かるという理由で生体からむしり取られたものだという推計もあります。
    また、ハーベスティングといって自然に抜け落ちる羽毛のみを採取する方法もありますが、これでは安価で販売されているダウンジャケットなどの生産に追いつくわけがありません。
    本来、ガチョウやアヒルに生えている羽毛や羽根は、厳しい寒さから鳥の身を守り、卵やヒナを温め保護するために親鳥が巣に敷き詰めるものです。温かくやわらかな羽毛は、人間の寝具や衣料になるために生えているわけではないのです。この鳥たちは、本来はガチョウで20~40年、アヒルは10~20年と長命ですが、こうして飼育される鳥たちは、子供のために羽毛を使うこともなく人間に搾取され続け、その苦痛に満ちた短い一生を終えるのです。

    (参考)
    アニマルライツセンター
    http://www.arcj.org/animals/cloth/00/down.html
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